二項対立の思考なら、『やつら』は悪にしかならない。

 題:二項対立の思考なら、『やつら』は悪にしかならない。
...(真を求めて 皆様とともに幸せになりたい)
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 アメリカには、強大な軍事力がある。
 この強大な『軍事力』を行使する際に、『無批判に正当
化』する事は悪である。
 また、『無批判に美化』してはならない。
 また、アメリカ政権は、これ等の軍事力を背景にして持
つ影響力で、
 他国の貿易慣行や通商政策を、操作しようとし、
 影響力を与えて来た。また、政治的影響力も。
 アメリカが良いと判断する事や、正しいと判断する事に
対抗する行為をする国には、『悪の枢軸』というレッテル
を貼り、
 あたかも第二次世界大戦時を想念させるような言葉を使
って敵対視した。
 アメリカの後ろにある『巨大な軍事力をちらつかされる
脅(おど)し』に、
 言われた国は怯(おび)えた。
 あたかも、西部開拓時代に、早撃ちが、腰のベルトにあ
る拳銃をちらつかせ、
 町の人々を威圧して歩いていた『早撃ち男』の如くに感
じさせた。
 時と共に世は変わったが、形は変わっているが、やって
いる事の本質は何ら変わっていない。
 アメリカの、国外への政治的・軍事的影響力の行使は、
完全に帝国的支配と言える。
 アメリカが標榜する『デモクラシーの姿』は無い。
 民主主義の社会形態ではない。
 アメリカの自国の意思に合わせて「海外の状況を操作」
する。
 TPPも、これ。
 そして何故、アメリカは、より深い『大人の思考』がで
きないのか?と思う。
 ある映画の風景だが、
 「世界の終りの風景」である。
 ホワイトハウスエンパイア・ステート・ビルなど、
 アメリカの主だった観光名所が総べて、宇宙人によって
壊されてしまう。
 倒れた自由の女神像の後ろには、廃墟となったマンハッ
タンのビル群が広がり、
 空一面に超巨大な宇宙船。
 戦闘機を総動員して反撃を加えても、
 また核兵器による攻撃をしても、
 宇宙船のバリアを破る事は出来ない。
 現代版の「世界の終り風景」である。
 キリスト教にある『終末論』がすぐに連想される。
 キリスト教国・アメリカにある、キリスト教から来る終
末論と密接に結び付く。
 この映画は、アメリカの独立記念日の7月4日に、ユダヤ
系の技術者と黒人の兵士が、協力して宇宙船に潜入し、
 宇宙船の中核部分を壊す事で相手を倒す、駆逐する。
 独立記念日には花火が上がるが、さも、その花火の如く
に、超巨大な宇宙船が、空に火花を散らして消えて行くと
いう筋書き。
 この映画『インディペンでンス・デイ」の中で、語られ
る言葉は、「われわれ」と「やつら」で語られる。
 これしかない。
 キリスト教の教義の、ニ項対立の語り・思考と同じであ
る。
 『やつら』は敵で、『われわれ』を守るの二項が対立す
る思考形態だけになっている。
 市民社会を防衛しようの視点。
 第三の視点の思考はない。
 他の立場や視点の想定はない。
 ただただ、
 宇宙人から市民を守るのが「正義」だからだ・・と、
来る。
 それだけで間違いないのだの思考の範囲なのだ。
 この範囲外があるのではないか?と疑おうともしない。
 キリスト教的二項対立思考に捉(とら)われている。
 われわれの正義に対抗する者は悪。『悪の枢軸だ』で思
考停止する。
 だから、やっつけるのだ。悪なんだからと。
 「われわれ」に正義があるんだからと。
 「やつら」にはないんだからと。
 この範囲に捉われて終わる。
 東洋的な、仏教的な、多様な思考は、そこにはない。
 「シリアの件も『やつら』と言っていたら『軍事力行使』
しかない」。
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