NHKの不適切報道、(2014・1・17)

 題:NHKの不適切報道:
『見えない亀裂が』という不安感を煽(あお)るだけ・・、
...(真を求めて 皆様とともに幸せになりたい)
.
 NHKのニュースで、19年前の阪神・淡路大震災起きた
日という事で、その地震に関した報道をしていた。
 このNHKの報道の罪なところは、ぐしゃぐしゃに壊れ
た家々の写真で作った中をNHKアナウンサーに歩かせ、
 しかもこの写真は、実写では無くて、作られた写真を張
り付けて作ったもので、
 それを視聴者に見せて、視聴者に地震による建物の破壊
の恐ろしさを、まず、強烈に植え付け・印象付ける行為を
した。
 そして言った。
 その言葉は、「壊れていない建物にも
  『目に見えない亀裂』があります」・・
 という。
 これは脅しだけの言葉です。
 何ら理知的・理論的ではない、ただ感情的に伝えるだけ
の意味しかありません。
 つまり、この報道は、理論的に整理された報道ではあり
ませんでした。
 壊れていない様に見えて建っている建物でも、『実際は
壊れています』という恐怖心を煽る言い方である。
 これは、不安感をあおるだけの報道で、何の報道価値も
ありません。
 阪神・淡路大震災は、今まで、建築界が想像をしなかっ
た震度を受けた地震でした。
 震度が測れないくらいの強烈な地震動があったのです。
 存在しないだろうと思われた震度8が存在したと後に分
かりました。
 故に、その想定外の振動に対して、当然、建物は、その
振動に対して想定した耐震策をとっていなかった訳です。
 故に、その地震動入力エネルギーに対して、倒壊した建
物もあっただろうし、
 倒壊していない建物も『目に見える亀裂』もあるだろうし、
 『ぎりぎり見える亀裂』もあるだろうし、
 『目に見えないくらいだが破断しているという亀裂』も
あるだろう。
 その様な破断の形態なのです。
 目に見えないくらいの亀裂で、実際は破断している亀裂
だけの事をことさら言って、視聴者の不安感だけ煽ること
は不適切な報道と言えます。
 NHKは、強烈に、目に見えないが実際は破断している
亀裂があると、不安だけを煽るような報道を特にした。
 想定していない地震動に対し、あらゆる破断形態がある
だけの話。
 理知的に、冷静に、『耐震診断が必要』という啓蒙をす
るならよいが、何らその様な示唆も与えない。
 某建設会社を出して、裏付け的な話をしていたが、
 また、実大実験で破壊するところを、強烈なアップで見
せていたが、
 作為的な報道姿勢である。
 この実験でも、破断まで想定して実験する時もあれば、
 破断に至るまでを実験するために、破断手前の実験を
するときもある。
 それを、破断するケースの実験で、破断した所だけをア
ップで、それも 長時間 見せて、不安感を煽るだけの
報道であった。
 ゼネコンの宣伝報道という感じでもある。
 要は、耐震診断で大丈夫ならそのまま使うし、
 補強が必要なら『合理的な、経済的な補強策を探せばよ
い』し、
 取り壊しが良いと判定されれば取り壊しをするまでで、
 NHKは、すべてが取り壊しの様な報道姿勢で、
 ゼネコンが喜ぶ報道姿勢で、
 何ら理知的・理論的な報道ではなかった。
 これは何らかの意図があって、あえてこの様なストーリー
で報道したのかと思える不適切な報道であった。
 知らない人の不安だけを煽ったという、見ていて憤りが
沸く報道であった。
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 (追伸)
 桂文珍さんは、阪神・淡路大震災の被害者だった。
 「家財道具も、ほとんど持ち出すことができませんでし
た」と言っている。
 そしてまた、「街は、地震の傷痕で大変な状態。自分の
家が倒れてても、お客さんに笑ってもらわなあかん。正直、
しんどい仕事やなあと思いました」と。
 また、「当時、傾いた我が家の前で撮った家族写真を見
ると、みんなが笑っています。笑うしかなかった」。
 「いつ家が、倒れてくるかという恐怖心が消えないんで
す」。
 文珍さんは、恐怖心から、コンテナ暮らしをしていたと
いう。
 押しつぶされそうもないというコンテナに住んだという。
 「トラウマを乗り越えるのに5年かかりました]と。
 この様な被災者が、NHKの脅(おど)しのニュース映
像を見たら、トラウマがまた思い出されるだろう。
 何ら示唆を与えるでもない、ただ、脅(おど)しだけを
与えたNHKだった。
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