たとえ、言ったとしても・・。

 題: たとえ、言ったとしても・・。
...(真を求めて 皆様と共に幸せになりたい)
.
 キリスト教の聖書の(「マルコによる福音書」6・1〜6)に、
 故郷のナザレに帰ったイエスに、故郷の人が、イエスについ
て言う、
 「この人は、大工ではないか、マリアの息子ではないか」と。
 多分、イエスが大工だと知ってて、母親のマリアの家族も知
っているので、近所の人なのだと思われる。
 イエスの父親のヨセフが、大工ということは、有名なので、
誰でも知っているだろうが、
 イエスも、父親と同じ大工だったという事が分かる。
 後を継いだのだろう。
 この発言をした人は、イエスを良く知っているので、近所の
人で、大工仕事を、イエスに発注し、頼んでいたかもしれない。
 イエスも、この人の様な人から、賃金を貰(もら)って、生
計(せいけい)をたてていたのだろう。
 ヨセフが、どうやら、早死(はやじ)にしている様なので、
マリアや兄弟・姉妹は、イエスの賃金をあてにしての生活だっ
たのだろう。
 マリアは、ユダヤ教の神殿のエルサレム神殿に、一番安い供
犠(くぎ)である鳩を持って、御参(おまい)りに行っている
ので、家計は楽な方ではなかったと考えられる。
 イエスは、長男で、兄弟・姉妹も多かったので、イエスの肩
には、この多くの家族の重責(じゅうせき)・責任がかかって
いた。
 しかし、イエスは、どうやら「仕事に精を出す」ような人で
はなかったようだ。
 イエスは、遊行(ゆうこう)する人と言われている。
 その分、母・マリアが、イエスの肩代わりをして、働かねば
ならない状態になっていたと考えられる。
 イエスの大工仕事は、現代の大工さんの仕事の様な「家を建
てる仕事」ではなく、
 イエスは、「家具や農具の製作や修理を生業(すぎわい)」
にしていた。
 イエスは、「托鉢(たくはつ)」はしていないので、この大
工仕事が、主な収入源だったようだ。
 しかし、毎日、仕事に精を出すということではなく、時折
(ときおり)、仕事をし、遊行するという身分であった。
 本当は、家族も困っていたのではないかと思われる。
 その所を、イエスは、しっかり語っていないので、ある意味、
うやむやなので、本当に家族に対する責任感があったのかは不
明、疑問は残る。
 多分、イエスの行動から判断すると、母親のマリアの肩に、
マリア一人に、一身に家計を支えるという重責が、掛かってし
まっていたのだろうと思える。
 この様な状態の中で、イエスと、「弟子」と言われたかは不
明だが、「現代では弟子と言われている」仲間たち(実態は、
弟子がイエスを叱ったりしてもいる)と、エルサレム神殿の前
でお店を開いている民の店を、壊(こわ)すという、大暴れを
演じている。
 イエスが、マリアの家の近所だったのだろう、その場所で
「病気癒しをしているところ」に、母・マリアや兄弟・姉妹が
駆けつけるという事態・事件が起きている。
 母に心配をかけるイエスという状態。
 少なくとも、イエスと「母・マリアや兄弟姉妹」との間は、
「意思の疎通(そつう)を欠く」状態だったと言える。
 少なくとも、イエスは、「家族の理解を得られない中の活動」
をしていると言える。
 家族が、「『逮捕』という言葉を使うような行動」を起こす
わけがない。
 イエスは、家計を心配し、責任を果たすべき長男であるが、
その「家計の責任は放り出し」ている。
 またそこも、誰へも納得させずにいるイエス
 「筋の通った説明」をして、「そうしてから、活動をする」
ということを「してない」イエスだと言える。
 弟子達も、ある時、言う。イエスは、弟子たちから、「今ま
で、あなたに(従順に)従って来たのだから、わたしたちに、
何をしてくれますか?」などと聞かれている。
 何ら、イエスは、家族もそうだが、弟子達へも、しっかり理
解を得られるような行動をしていなかったと言える。
 例(たと)え、言ったとしても、「理解を得られるように話
すことが苦手(にがて)」なイエスだったと言える。
.
(参考)く‐ぎ【供犠】 神に、いけにえを供える宗教的・呪術的
(じゅじゅつてき)儀式。また、そのいけにえ。きょうぎ。
(参考)じゅう‐せき【重責】 重大な責任。「―を果たす」
(参考)ゆう‐こう【遊行】 [名](スル) 1 遊び歩くこと。
「外国に―して一時歓娯を極むるに似たれども」〈織田訳・花
柳春話〉 2 さまようこと。
(参考)すぎ‐わい【生業】 生計のための職業。なりわい。
(参考)たく‐はつ【托鉢】 [名](スル)僧尼が修行のため、
経を唱えながら各戸の前に立ち、食物や金銭を鉢に受けて回る
こと。
(参考)とき‐おり【時折】 [副]ときどき。ときたま。
(参考)そ‐つう【疎通/疏通】 [名](スル)ふさがっている
ものがとどこおりなく通じること。また、筋道がよく通ること。
「意思の―を欠く」「意思が―する」
(参考)にが‐て【苦手】 [名・形動] 得意でないこと。また、
そのさま。不得手。
(参考)せいけい‐ひ【生計費】 生活を維持するために必要な
費用。生活費。
    (詳しくは、以下のブログへ)
URL: http://blog.goo.ne.jp/hanakosan2009 /
URL: http://32983602.at.webry.info/