はっきり・・言いたくないこと・・

 題:はっきり・・言いたくないこと・・
...(真を求めて 皆様とともに幸せになりたい)
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 イエスの頃・・、
 パレスチナの地は・・、社会は・・、
 真っ暗な・・まったく、不安のまっただ中に居た。
 希望を持とうとするが・・いつも・・打ち砕かれた。
 ユダヤの方々は、イスラエルの方々は・・、
 現実社会の中に・・希望を見い出したかった。
 悪魔の到来を実感させるような・・、民は実感するよう
な・・社会が・・展開していた。
 独立を掛けた戦争(マカベア戦争)にも・・敗れ、
 激しい焦燥(しょうそう)にかられていた。
 恵まれない・・可哀想な状態の中に・・いた。
 世の終わりを実感する・・民だった。
 民は・・希望を・・霊的な面に求めた。
 その社会の風潮の中に・・、
 民の求めるものでもあった「予言者」が・・、
 あまた・・居た。
 イエスも、その予言者の・・一人だった。
 予言者たちは・・、民の持つ・・希望のない刹那主義に
陥(おちい)った心に応(こた)えた。
 また、荒れた世情から・・懐疑(かいぎ)と失望に居た
民に応えた。
 物情騒然、混沌(こんとん)が立ち込めていた。
 愛国的な行動目的を持った武力集団が・・テロを・・
 活発に行っていたことも、一層、世情を混乱させた(熱
心党・ゼロテ)。
 こうした中で・・、
 ユダヤ教徒としての宗教を持っていたイエスだった。
 イエスの母・マリアも、供物の鳩を持って、ユダヤ教
神殿であるエルサレム神殿へ御参りに行っていた。
 因(ちな)みに、マリアが供物として持って行った鳩の
供物は、安い供物で、イエスの一家の家計は、裕福な方で
はなかったようだ。
 また、イエスも、弟子と言われる仲間たちと・・、
 エルサレム神殿の前に・・たむろして、
 御参りに訪(おとづ)れる参拝者の人たちの品定め談義
をしていた。
 これは、イエスユダヤ教信仰を示しているが・・、
 つまり、ユダヤ教に「反対している立場ではない」と、
はっきり言えるが・・、
 そのイエスが、この談義で言っている話の内容は・・、
 何ら深い話でも何でもなく・・、
 端的に言えば、安い供物でも信仰心があればいいという
当り前の話・・、
 母・マリアの鳩の供物のいい訳かもしれない・・。
 ユダヤ教を信仰しているイエスだが・・、
 エルサレムを中心に活動するユダヤ教の教派に・・、
 その主流派として・・、
 サドカイ派パリサイ派があるが・・、
 イエスは、これとは違う考えを持っていたエッセネ派
考え方に、イエスは同調していた。
 エルサレム市民の多くが同調していたパリサイ派は、律
法を守ることを主眼としていた。
 そして、イエスが同調するエッセネ派と対抗していた。
 ある意味、エルサレム市民と対抗する立場にいた。
 因みに、サドカイ派は、エルサレム神殿の司祭などの支
配層が同調していた。
 イエスは、自分の洗礼を・・是非にと・・頼んだ洗礼者
ヨハネ(従兄弟だという話もある)を師とし・・、
 洗礼者ヨハネの行なう『荒れ野の断食修業』を、イエス
も行ったりしていたが・・、
 洗礼者ヨハネは、そうは言われても、イエスを立てる様
な性格の人だったが・・、
 イエスは、この洗礼者ヨハネともども「エッセネ派」の
もとにあった。
 そして、このエッセネ派には・・「義の教師」と呼ばれ
る義を重んじる指導者が居た。
 イエスも、この指導者の元に居て、この義の教師の影響
も受けたのだろうが、活動は、エルサレムの街での予言者
活動だった。
 キリスト教は、はっきり言いたくないことだろうが、こ
の様な環境下から生まれて来たキリスト教であった。
 このキリスト教が、この様な経緯(いきさつ)から・・、
 また、環境下から・・、
 世界宗教としての性格付けが・・、
 なされたという、決してそのような状況・訳では・・な
かった、これが経緯だった。
 世界宗教としてのふさわしい性格付けはまったくない。
 キリスト教に、決して、人類を救済できるわけではなく、
 古代の一時期に、その役目を果たし終えたという、宗教。
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 (参考)マカベアせんそう【マカベア戦争】 :古代シリ
   ア王国治下のユダヤ人反乱。マカベア(ハスモン)家
   の指導のもとに戦われたのでこの名がある。前3世
   紀初頭以来,エジプト(プトレマイオス朝)とシリア
   (セレウコス朝)の支配と影響を受けつつ着々と進ん
   でいたパレスティナのヘレニズム化は,シリアのア
   ンティオコス4世の時代に頂点に達し,宗教的迫害
   の様相をも帯びるに至った。前168年のエルサレム
   略奪,神殿じゅうりんに続いて,異教が全国民に強
   制されるに及んで,ユダス・マカバイオス(ユダ・マカ
   ベア)Ioudas Makkabaiosを指導者とするおもに下
   級祭司を中心とするグループと,律法学者を中心と
   するハシディーム(敬虔主義者)とが手をつなぎ,ユ
    ダヤ教の伝統に固執した人々をも加えて,シリア軍
   とそれに同調するユダヤ人を相手に執拗な戦いを開
   始した。
 (参考)しょう‐そう【焦燥/焦躁】 [名](スル)いら
   いらすること。あせること。「事業の失敗に―する
   」「―感」
 (参考)かい‐ぎ【懐疑】 [名](スル)物事の意味・価
   値、また自他の存在や見解などについて疑いをもつ
   こと。「新療法の効果について私は―的だ」「人生
   を―する」
 (参考)物情騒然 (ぶつじょうそうぜん):世の中が落
   ち着かず騒がしいさま。▽「物情」は世の中の様子。
   人々の心。「騒然」は騒がしいさま。落ち着かない
   さま。
 (参考)く‐もつ【供物】 《「ぐもつ」とも》神仏に供
   える物。供養物。お供え。おそなえもの。
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