その様なことは、断じてない・・・。

 題:その様なことは、断じてない・・・。
...(真を求めて 皆様とともに幸せになりたい)
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 パレスチナの地には、預言者の出現前から、「ローエー」
という、先見者と訳されている人たちがいた。
 この人たちは、日本で言う「恐山のイタコ」の様なもの
だった。
 その「ローエー」は、歌い踊りながら、『神がかり』に
なるというものだった。
 そして、妖(あや)しげな予言をした。
 また、失せ物判断もした。
 この「ローエー(先見者)」は、後に、預言者となって
いくが、
 日本の恐山のイタコの様に、「イタコのまま」で居れば、
何の問題もなく、良かったのだが、
 次第に、神がかり度が増し、それと共に、発言力も増し、
神学的発言と共に、社会的な発言もする様になって行った。
 社会へ影響を与えて行った。
 よい影響ならよいが・・・。
 そして、ダビデの時代頃には、権力者のそばにいる『官
預言者』が存在するようになった。
 そして、権力者への発言力も持った。
 この『官の預言者』に対し、『私の預言者』も多く居た。
 イエス預言者であったが、『私の預言者』であった。
 そしてまた、中世のヨーロッパにも、暗黒の中世ヨーロ
ッパと言われる様に、権力者の脇にキリスト教聖職者が居
て、政治権力に口出しをしていた。
 そして、政治を牛耳っていた。
 キリスト教は、古代の、古い時代からこの様な形態があ
った。
 預言者は、単発的に出て来て、各自がそれぞれの預言を
した。
 その『神がかり』的な預言に、神からの預言を感じ、そ
の発言を信じる事から、信仰が発生して行った。
 しかし、独立に存在した預言者たち、単発的に出た預言
者たちは、ある一本の基本的宗教理念があるという訳では
なかった。
 聖書には、その一部の預言者の言葉が採録されているが、
 聖書に採録されなかった多くの預言者たちも存在した。
 つまり、その一部の預言者の言葉で聖書は成り立った。
 そこには、当然、各人各人の違いから、思想の主張点は
違った。
 また、時代の違いによる違いも存在した。
 預言者各人は、各人なりに思い、その行動をした事から、
また、各人が違う宗教性から、やむを得ない事だが、各人
が違う宗教性を求めた事から、
 統一された深い宗教性に至るといういう事は、求めがた
い状況だった(キリスト教の単発的な話の羅列の原因)。
 また、これ等、預言者たちは教団を形成した訳ではなく、
各人のスタンドプレー的な行動・思考であった事は否めな
い。
 また、イスラエルは、小国であったため、常に、周辺の
大国に圧迫を受けて居た。
 紀元前8世紀頃に、ホセアという、キリスト教聖書に登
場する預言者が居た。
 この頃の王に、才覚があったため、国は、幸いな事に、
繁栄を誇っていた。
 しかし、対外政策は絶えず動揺し、政治的混乱に加え、
国民の風紀は乱れて居た。
 聖なる所とされる聖所には、神殿娼婦が居た。
 更に、祭儀も、不道徳な性的な祭儀を行なって居た。
 ヤハウェ神は、その様な不埒な所に祀(まつ)られて居
た。
 祭司は、この様な目を覆(おお)う宗教儀式に明け暮れ
た。
 ホセアは、この様な時代に現れた預言者だった。
 キリスト教聖書の「ホセア書」を読むと、ホセアの妻も、
この世の中の乱れ様に、乱れた女性だった。
 何ら、「ためになる話」ではないが、キリスト教の聖書
の記述には、預言者・ホセアの妻は、最初の子こそ、ホセ
アの子を産むが、
 2番目の子や、3番目の子は、ホセアの子では無かった。
 この不義を働いた妻の名は、ゴメルというが、姦淫の罪
を犯した事が原因して、ホセアから愛想を付かされた。
 ホセアが、奴隷市場に売ったのか?
 元妻・ゴメルは、奴隷に身を落とした。
 そして更に、底辺をうろつく生活となり、神殿娼婦に転
落した。
 ゴメルも、ゴメルだが、ホセアも酷(ひど)い事をする
ものである。
 この様な話の、キリスト教の聖書の記述を、いくら読ん
でも、何のためにもならない。
 因(ちな)みに、モーゼの十戒も、「姦淫するな」「盗
むな」「殺すな」・・などと、酷(ひど)い事を言ってい
るが、
 その様に言われる様な民だった。
 『選民』など言われる様な、民のレベルではなかった。
 まったく馬鹿馬鹿しい話である。
 この様な、レベルの低い話の中に、キリスト教聖書は、
存在している。
 因(ちな)みに、ホセアは、金で、ゴメルを買い戻した。
 キリスト教の聖書は、「この様な時は買い戻すのですよ」
と教えているのだろうが、何の参考にもならないキリスト
教聖書の記述となっている。
 あまりにも、キリスト教聖書の教えるポイントのレベル
が低いのに呆(あき)れ、驚かされる。
 果たして、この様なキリスト教の聖書を読んで、皆様が
幸せになれるのだろうか?
 また、人類が救われるのだろうか?
 その様なことは断じてない。
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