第二の笹子事故を未然に防止したい

題:第二の笹子事故を未然に防止したい
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 レインボーブリッジが限界に来ているというニュース、しかし、
赤ペンキでメンテナンスの限界を知る様にしている。
 この様にメンテナンス計画に意を配った社会資本は安心して見て
いられる。
 しかし、あまりにもひどい事例を見た。
 首都高速羽田線と思われる高速道路の橋脚(海中から橋脚が出て
いる箇所)、その劣化状態をニュースで見た。
 爆裂している状態なのである。
 酷い。
 あまりにも酷い。
 放置状態なのである。
 もうここまで放置していたら犯罪である。
 橋脚に掛かるコンクリート桁の鉄筋の主筋が露出しているのであ
る。
 そして、爆裂し、
 さらに、クラック巾が幅広くなり落下(剥落)
し、
 さらに、主筋が露出するくらいまでに進み、
 さらに、その主筋も腐食し、
 さらに、その主筋の腐食が進んで、その主筋の断面の欠損が100
パーセントの状態に至り、
 つまり、主筋が破断している状態なのである。
 つまり、主筋の効力が無くなっている状態なのである。
 つまり、設計耐力が無い状態なのである。
 つまり、設計状態ではない状況に達しているから、供用してはい
けないのに、「その高速道路の上を何も知らない方たちが、バンバ
ン走っている状態」を見た、放送していた。
 故に、「犯罪的状態になっている」と言わせて戴いたのです。
 あまりにも酷いのです。
 ここに来るまでの長い時間、何をしてきたのか。
 対策した痕(あと)・痕跡は認められない。
 放置の状態だったと感じられ、それは明らかと感じられるのです。
 ここまで行ったら「おしまい」なのです。
 過激に申し上げていますがそれほど酷いのです。
 緊急補修・補強工事をすべき状態なのです。
 笹子の事故があったため報道機関は、この様なニュースを放送し
ましたが、日本の社会資本がこの様な状態なのです。
 土俵際ではないのです。
 鉄筋の主筋が破断していると言うのは、
 「土俵を割っている状態」なのです。
 「待ったなしの状態」となっています。
 羽田線以外にも海中から橋脚を建てているところが沢山あると思
いますが、この建設は必要だったのです。
 だが、海水の影響で劣化が激しいのは建設当初から予測されたで
しょう。
 故に、建設は必要だったのですが、その劣化の影響の「予測され
た事項」に対しての対応が0点、無策だったのです。
 この様な、建設計画時に既に分かっている事項を無対策で来たの
は酷過ぎるのです。
 鉄筋主筋の破断は、必要耐力が無いということ、それ自体も自覚
していません。
 使用に供したら、供用したら駄目という基準すら無視している。
 笹子も尊い人命と引き換えにその警告を知りました。
 笹子の事故は、特定の問題であるということではなく、日本中の
緊急課題という事なのです。
 日本全体の共通の問題であるとの警鐘だったのです。
 それも、橋脚の桁主筋の断裂は限界状態、
 それを管理する人も限界を知らないという最低のレベルにあると
感じます。
 または、大事な人命を軽視しているのか、
 無視しているのか、
 無知の状態なのか、
 知っていても問題としないで黙っているという犯罪者的態度なの
か。
 過激な言い方となっていますが、お許しください。
 その様な緊急状態・最悪なのです。
 鉄筋主筋が断裂して(切れて)、今日にも桁が落下し、笹子と同
じ様な人命の損失になる可能性があるのです。
 第2の笹子事故は起き得ると感じます。
 メンテナンス、及び、耐力増強工事に大きな予算配分をして、そ
して、緊急に工事を起こして下さい。
 ゼネコンは全てを壊し、新しく建設することを業としている企業。
 故に、この様な社会資本のメンテナンス工事と補強工事、そして、
再生工事をする専門大手を育てよ。
 若い人材を配分せよ。
 ゼネコンを別にする意味は大きい。
 ゼネコンと競争させよ。
 その技術の背景は日本に十分ある。
 それが世界への技術輸出へも通じるまで官が導き育てよ。
 当初に記した「レインボーブリッジ」はメンテナンス時期を知ら
せる将来予測の処置を施したということ。
 この様にすべてを『高度な技術管理する世界』にせよ。
 劣化の進み方を減じる方法も色々ある。
 海上の施設ならそれを施せば、その投入金額より何倍もの経費節
減が図られたであろう。
 税金の効率的使用も出来たであろう。
 また、アルカリ付与塗料もある。
 技術は日本に十分あるのである。
 それを専門にする業態を育てよ。
 破壊と建設を主たる業とする業態では駄目。
 渋谷のこどもの城は28年の使用で壊す方向へ進んでいる。
 勿体ない話である。