えいえいと続き、続けられる悲惨な正義は正義ではない。

 題:えいえいと続き、続けられる悲惨な正義は正義ではない。
 (悲惨な戦争を無くせないのでしょうか、切なる希望について)
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 司馬遼太郎は書く・・、
 「あれほどすさまじかったアメリカの軍事力投入に耐え
てゆく(ベトナムの方々)」・・と、書いた。
 犠牲になった民間人667万人(死者458万人、行方不
明者209万人、計667万人)。
 この他に膨大な戦死者(軍人)が居るが、民間人の5分の
1強ぐらいで、圧倒的に民間人の方々が多く亡くなっている。
 悲惨な事である。卑劣な事である。
 アメリカは、本当に非人道的な事をする。
 キリスト教徒のアメリカ大統領のブッシュが、「イエス
キリストの夢を見た、決断した」と始めたイラク戦争も、
 結局、大量破壊兵器は、無く、
 捕えたイラクのトップを、したのか?しなかったのか?
分からぬ裁判で、また結局、殺してしまう。
 アメリカの尊い青年の死と、また、まったく戦争に関係
の無かった尊いイラクの方々が亡くなってしまった。
 この様な、尊い甚大な被害があって、何が残ったという
のか?
 キリスト教徒の大統領が始め、そして、キリスト教の宗
教組織が、何ら反対しないで始めた戦争が、何を残したか?
 そこには、悲惨な被害しかない。
 ベトナムと同様に膨大に使われた、消費された兵器の使
用数量しかない。
 その兵器の使用目的の・・卑劣な犠牲にされた方々しか
いない。
 使われた兵器は補充されるだろう、平和では消費されぬ
から、
 生産の為の工場のモーターは回転を始めるだろう、
 そして、納品され、納品書が送られ、金が振り込まれる
だろう、
 その納品成績の成果は、本社経営トップに報告されるだ
ろう、
 その成績表の脇に、陰にある、犠牲になられたアメリ
の青年の方々と戦争に何ら関係無いイラクの犠牲になられ
た方々の『無念の死』を読み解くか?
 この数字を見るアメリカの経営トップは、この犠牲にな
られた方々を思い、涙をして見るのか?すこしでも・・、
 結局、イラクアメリカの爆弾で・・散り散りなったイ
ラクの将校は、今、「イスラム国」に入っているという。
 アメリカは、また、爆撃するのか?
 今、それを検討しているという。
 キリスト教徒の大統領が始めたイラク戦争は、この戦争
だけにおさまらず、連鎖が続いている。
 近代になるほど、戦争で亡くなる方は一般の民間人が圧
倒的に多くなる。
 民間人を殺す兵器(軍人を殺す兵器ではない)を作る経
営トップへ数字が報告される。
 政府は、民間人が死んだその代金を降り込むだろう。
 アメリカ国民の方々が納めた金が、
 その金が、相手国の多くの方々の死と共に、アメリカの
青年の死も伴って・・、
 果てしない連鎖の金と死の、何らためになってない連鎖
の中でうごめいている事を悟(さと)らない。
 「目には目を」の同罪報復を教えるキリスト教
 巻き込まれた方々の死が、あまりに悲惨だ。
 涙の行為が続く。
 司馬遼太郎が、歯を食いしばってアメリカの強烈な破壊
行為に耐えたベトナムの方々について書く、
 「ベトナム人の抗戦力の強さは、一つには輪廻転生を信
じている事にもよる。『今生は苦が多いが、しかし、自分
は善業も積んでいるから、来世はきっといい運の人間に生
まれかわるに違いない』ということを、雑談の間にもよく
聞かされた。『私がこの世で恐れているものは何もない。
ただ仏様だけがおそろしい』という事を、サイゴン大学の
女子学生の口から聞かされた時は、私は骨の痛むほど感動
を覚えた」・・と。
 そして、「ベトナム人の精神世界には、三界六道(りく
どう)に死んでは生まれ、生まれては死に、生と死が轟々
(ごうごう)と旋回して、限りもなく継続して行くという
古代インドの生命思想が、ギラギラと生きているのである」
と。
 キリスト教の「正義」は正義なのか?
 えいえいと続き、続けられるイラク戦争の様な悲惨な正
義は正義ではない。同罪報復のキリスト教観念が影響して
いる。
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 (参考)ごう‐ごう【轟轟】 [ト・タル][文][形動
  タリ]大きな音がとどろき響くさま。「―たる車輪の
  響き」
 (参考)えい‐えい【営営】 [ト・タル][文][形動
  タリ]せっせと休みなく励むさま。「―として働く」
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 (詳しくは、以下のブログへ)
  http://blog.goo.ne.jp/hanakosan2009