プロパガンダ(嘘宣伝)がはっきりして来ている。

 題:プロパガンダ(嘘宣伝)がはっきりして来ている。
...(真を求めて 皆様と共に幸せになりたい)
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 1945年の上エジプトで、「ナグ・ハマディ文書」という文書
が発見された。
 この中には、「トマスの福音書」と言われる文書も入ってい
た。
 また、これらの文書は、「グノーシス主義」という主義の文
書だった。
 グノーシス主義は、初期キリスト教の時代に、正統的な教会
から『異端』というレッテルを張られた、最大の運動だった。
 「トマスの福音書」は、その異端運動の中心的文書であった。
 「グノーシス」とは、ギリシャ語であって、
 意味は、「洞察を深め、字義通りの解釈を越えて到達される
高い次元での奥義的な英知」という意味だった。
 この運動は、「イエスの復活」などは『事実ではない』とし
て、信じ込む事は「愚かな事」として退(しりぞ)けていた。
 そして現代、アメリカの気鋭な学者集団の数十人からなる研
究団体は、この「トマスの福音書」を研究対象に加えないとイ
エスの原像には辿(たど)れないとした。
 そして、これらの研究によれば、「イエスの奇跡」などは、
 かなり後になってから『作り出された話(創作話)』である
という研究結果を発表している。
 また、イエスは、「遊行哲学者」ふうの人と発表した。
 また、「イエスの死を贖罪の死」と捉(とら)えるのも、かなり後
代に発展された(作り出された)事という。
 復活信仰は、かなり後代になってから(創作)という。
 また、日本の学者も「初期キリスト教の宣教を、贖罪信仰を中心に
した」と考えるのは間違っていると言う。
 伝統的なキリスト教の「奇跡信仰」は眉唾だとしている。
 キリスト教プロパガンダ(嘘宣伝)が、近代の研究の成果で、は
っきりして来ている。
(参考)ゆう‐こう【遊行】 [名](スル) 1 遊び歩くこと。「外国に
―して一時歓娯を極むるに似たれども」〈織田訳・花柳春話〉 2 さま
ようこと。