もう「埋蔵金」はありません・・Twitterでつぶやく予定の言葉
題 : Twitterでつぶやく予定の言葉
☆《もう「埋蔵金」はありません・・「埋蔵金」依存から脱却を》:
本年度予算は、巨額の「埋蔵金」に依存して偏されたが、
10月に政府の行政刷新会議が行った特別会計(特会)仕分け
で、埋蔵金はすでに無いと指摘されている。
・・財政投融資特別会計(財投特会)では、
金利上昇のリスクに備えて余剰金が金利変動準備金として
積み立てられてきた。
しかし、積立金は2008年度第2次補正予算から取り崩され、
本年度はその全額が一般会計の歳出に充てられた。
・・この特会には繰入規定がないので、仕分けでは、金利変
動リスクに備え必要な積み立てを行うこととされた。
・・特会仕分けで、埋蔵金と見られてきた積立金などは実は
借金であったり、借金の償還財源であったりすることが明
らかにされた。
・・これを本年度のように埋蔵金として取り崩し、歳出の財
源とすると、見かけ上の国債発行を抑えることはできるが、
借換債や財投債の発行が増えてしまう。
しかも、歳出削減が進まず、財政規律がさらに緩むこと
になる。
さらに、特会仕分けでは、特別会計で安易な借り入れが
行われ、返済が困難になっている巨額の債務が見つかった。
それらは交付税特会(33.6兆円)や国有林野事業特会
(1.3兆円)などで、「埋蔵借金」などと呼ばれるように
なった。
中央大学教授・富田俊基氏の抜粋 (日経2010・11・24)
☆《働いて得たお金の64%が・・赤字穴埋めと借金返済になっ
てしまう日本・・これが今の日本の現状だ》:
国際通貨基金(IMF)の2010年5月の「主要国政府の資金調
達」についての資料に、本年の我が国の財政赤字は国内総生
産(GDP)の9.8%相当の巨額となっている。
債務残高も著しく巨額である。
そして、GDPの54%相当の政府債務に満期が到来する。
このため、財政赤字と満期償還分を加えると、本年中に我
が国政府が資金を調達しなければならない額は、(9.8+54≒64)
GDPの64%もの巨額になる。
これは、ドイツの4倍、米国の2倍、財政危機にあるギリシャ
の3倍にもなっている。 (参考:日経2010・11・24)
☆《赤字穴埋めと借金返済だけに・・2年以上の税収全額を充て
ないと・・ダメな日本》:
我が国の税収で賄うとすると、その赤字穴埋めと借金返済
だけに、2.15年分を充てなければならない状況。
これは他の国々と比べても最悪なのである。
ちなみに、ドイツ 0.37年、
ギリシャ0.54年、
英国 0.55年、
イタリア0.57年、
米国 1.06年
日本 2.15年 である。
恥を忍んで国際的な分担金額を減らし、今までとは逆に新
興国から資金の援助を乞う、このくらいの気持ちにならねば
ならない。 (参考:日経2010・11・24)
☆《デフレの経済状況が助けていただけ・・下手に景気が良く
なると・・返済が大変になるという極めて深刻な日本・・財
政危機に陥るという日本》:
「景気に回復の期待が膨らみ、国債の金利が上昇すると、
日本は、税収が国債発行額よりもはるかに少ないため、税金
の自然増収より国債の利払い費の方が大きくなる。
日本は、景気が拡大すると財政収支が悪化へ向かうという
極めて深刻な状態にある。
金利が上昇すると一発でアウトになる。
利払い費の急増により財政危機に陥るのである。
今まで、国債残高が1990年度末の166兆円から2010年度末
に637兆円へと著しく膨張したが、国債利払い費は10.6兆円
から9.8兆円と逆に減少した。
だが、10年国債の金利が1%を割り込んでいるが、金利の低
下する余地が少なくなってきている。
今すでに、利払い費は2005年の7兆円を底に増加している。
国民の将来不安も増し、景気回復への暗い影となっている。
この状況打開に向かって政治の現状は向かっているのか?
機能しているのか?
これが緊急にすべきメインのやるべき政治課題なのだ。
(参考:日経2010・11・24)