(その12)アメリカ国債を売りたいと言った橋龍、アメリカに背けない日本、

題:(その12):アメリカ国債を売りたいと言った橋龍アメリカの株・国際が急落、アメリカがかんかんになって怒る、橋龍はアジア通貨基金をやりたかった、閣議決定の直前にアメリカからの脅し、アメリカは日本の頭越しに中国と会談、中国も反対する、被害の大きい賛成派のタイも中国には背けないと、アメリカは徹底的にやる、橋龍さんの時に日本は完全にダメになった、ブリックス銀行は第二世銀、ブリックス銀行は中国・人民元での融資も、ドル基軸に対抗の野心はある、しかし、その人民元もドルのお蔭で発行できている、中国は今は臥薪嘗胆、日本は人民元と組むことには気をつけよ、東アジアは人民元の海です、円はもう浮上のしようがない、この現実からアメリカに背けない日本、
...(真を求めて 皆様とともに幸せになりたい)
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You Tubeの題:2/3【討論!】世界を動かすものの正体?![桜H26/8/9]
https://www.youtube.com/watch?v=WEfHDvyvqfE
出席者:
田中英道氏(東北大学名誉教授)
馬渕睦夫氏(元駐ウクライナモルドバ大使)
田村秀男氏(産経新聞社、特別記者・編集委員論説委員
宮崎正弘氏(作家/評論家)
浜田和幸氏(参議院議員
片桐勇治氏(政治アナリスト)
渡辺哲也氏(経済評論家)
内容:
田村氏:「私は、アメリカ国債を売りたい誘惑にかられた事
 がある」と言ったとたんに、
 アメリカの株も、国債も急落したんですよ、
 で、その時、かんかんに怒ったのがルービンですね、
 この人もユダヤ系のウォール街の出身のね、財務長官で、
 それで、アメリカの議員の連中も、ものすごく怒り出して、
 でまあ、その時、東京で言われたのが、「これで、橋龍
橋本龍太郎)も、もう、おしまいだな」・・と、
 本当に、おしまいになっちゃったんですね、
 要するに、橋龍さんの、その時に、まだ、やろうとした事
が、『アジア通貨基金』ですね、
 で、これもね、大蔵省の出身者に、僕は確認したんですけ
ど、要するに、アジア通貨基金について、橋龍さんが、やろ
うという事で、最後の段階までに、要するに、閣議決定の寸
前まで行ったというんですよ、
 そうしたら、その夜にね、つまり、閣議決定をやる朝の前
の晩ですね、
 ワシントンから電話があって、それで、断念せざるを得な
くなりましたと、
 で、どういうことを言われたの?・・と聞いたら、
 そこは、ちょっと、分かんないんだけど、相当の脅しを受
けたのでしょう、
 もし、そういうことをやればね、お前、どうなっているか
分かっているだろうなという、
 (司会者:死んじゃいましたからね)、
 それで、橋龍さん、とうとう、生きている時に、聞きそび
れてしまったんですけど、
 閣議決定の寸前まで行ったのですよ、確かに、
 その時の大蔵大臣が、三木塚さんか、
 まあ、三木塚さん、どれだけ根性があったのか、僕も分か
んないのだけど、
 橋龍さんも、確かに、色々、アメリカに対して、ものすご
く腹を立てていましたからね、
 だから、本当にやろうと思ったんだろうと、私は思います
けど、
 しかし、それは、無理でしょうね、やっぱり、
 要するにアメリカも、日米同盟というか、日米安全保障条
約、基本的な関係があるという事は前提ですけれどね、   
 でね、その後ね、ルービンがやったものと言ったらね、物
凄いんですよ。
 単に、そうやって、橋龍さんを脅したというだけでないで
すよ。
 あのー、9月に、僕は、その時、香港の日経の支局長をや
っていましたから、香港に居て、それで、『アジア通貨基金
本当にやるんだろうな』と、『本気か?』と言ったら、
 もう、アメリカの妨害が凄(すご)いのです。
 で、あの時には、榊原英輔氏が財務官かな、
 彼が、だから、結構、橋龍さんの意向を受けて、動いてい
ましたけれどね。
 で、『榊原さん、本当にやるんだろうな』、『いや、ま、
ま、ま、まー』と言ってね、コメントしなかった。
 で、その時にね、アメリカ側の財務省のOBの連中、何人
かを取材したんですけど、もう、かんかんになって、怒って
いるんですよ。
 『日本は、けしからん』と、
 『何を、するつもりだ』と、
 俺にまで怒って、(笑い)
田中氏:今、浜田議員が言われたことは、今は可能になって
 いるという事ですかね。
田村氏:いや、だからね、その時にね、アメリカのルービン
 が、ダメ押しをやったのはね、これは中国なんです。
 で、その時に、朱鎔基(しゅようき)に、そのまま、会い
に行ったんですよ、北京に飛んで、
 IMFの総会が、香港で開かれたんですが、終わる前に、さ
っさと北京へ飛んだんですよ、
 で、朱鎔基と話を付けて、中国も、『日本主導のアジア通
基金構想に反対する』という事を明確にやったんです、決
めたんです。
 で、その後にね、タイの大蔵大臣に会った。
 そしたら、真っ青になっててね。
 要するに、タイなんかが、一番、被害を受けていたから、
それで、日本主導でやって欲しかったんです。
 ところが、タイの大蔵大臣が言うにはね、『中国にまでね、
反対されちゃったらね、私どもは、地政学的にも中国に背
(そむ)く訳には行かないのだ』と、『残念ですけど』と、
こういう話でしたよ。
 だからね、まあ要するに、アメリカは徹底するものだ、い
や、いざと思えば、さっさと北京と組んじゃって、
田中氏:だから、今、そういう状態でなくなっているという
 事をね、
田村氏:いやいや、今はね、
 今は、現実論を言えば、やはり、もう、橋龍さんのあの
アジア通貨基金の時に、もう、日本はもう完全にダメになっ
たんですよ。
 あれで、歯向かう人は一人も出て来ない。
田中氏:日本は、そうでしょうからね。
 リーマン・ショック以後ですね、やっぱり、その圧力がね、
 やっぱり、弱くなっているという事ですね。
田村氏:いやいや、中国の話。
 私が取材した範囲で、ブリックス銀行というのはね、要す
るに、インフラ関係の融資という訳ですね。
 で、それは、IMF・世銀の主導で、つまり、アメリカ主導
でですね、こういう風にやられたら、いつも、一々、クレー
ム付けられてね、
 お前のプログラムは何だとかね、色々、やられるもんだか
ら、
 要するに、みんな、嫌がっている訳ですよ。
 じゃ、中国は、4兆ドルの外貨準備があるでしょ。
 だから、要するに、中国は主導で、インドも入れてって訳
ですね。
 そして、ロシアも入るでしょ。
 で、それで、ブリックスの銀行って、
 で、だけど、これは、はっきり言って、第二世銀なんです
よ、第二世銀ですね、ブリックス主導のね。
 ま、渡辺さん、ドル建てだと言ったが、私の聞いてる範囲
では、場合によっては、人民元で融資もしますよと言う、
 で、そういう意味では、確かに、アメリカのドル基軸にね、
対抗しようという面も、これは、野心としてはありますよ。
 但し、おっしゃったように、
 中国の人民元は、誰のお蔭で発行できるのかと、
 これは、ドルのお蔭なんですよ。
 入って来るドルに応じて、人民元を発行しているのは、中
国ですよね。
 だから、4兆ドルの外貨準備は、その結果として生まれて
いる訳です。
 だから、中国としては、それはまあ、今は、臥薪嘗胆(が
しんしょうたん)、
 但し、気を付けなければいけないのは、
 じゃ、日本は、円の国際化をするために、人民元と、中国
と組んでいいかという話ですね。
 これは、私はね、はっきり言ってね、無理だと、
 で、逆に言うとね、
 日本は、もう、食われちゃっています。
 で、さっきの浜田先生の言った様に、貿易決済でね、人民
元建ての貿易決済が、どれだけあるかと調べたらですね、
 もう、日本の2倍近いですよ。
 円建て決済の、貿易の面だけですけどね、
 だからね、もう完全にね、特に東アジアはもう、中国の人
民元の海に、もう、なっている、半分ぐらいね。
 だから、円はね、これ、もう浮上のしようがないんです。
 で、これが現実だとすれば、相手国のアメリカに背いてね、
 中国人民元と組むというのは、これは現実的な選択とは言
 えないのではないかというのが、私の、今のところの見解
 ですけどね、
司会者:というのと、それとね、
 もう一つ、大事な事なんですけれど、
 そういう状況の中で、例えば、今、大蔵省がね、アベノミ
クスの中のね、いわゆる、財政均衡論みたいな形で、増税
かね、先日の、書いてありましたけどね、(つづく)
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 (参考)がしん‐しょうたん【臥薪嘗胆】 [名](スル)《
  「史記」越王勾践世家にある故事から》復讐(ふくしゅ
  う)を心に誓って辛苦すること。また、目的を遂げるた
  めに苦心し、努力を重ねること。 [補説]中国の春秋時代
  呉王夫差(ふさ)が父の...
..
 (詳しくは、以下のブログへ)
  http://blog.goo.ne.jp/hanakosan2009