経済侵略は正義か?

 題:経済侵略は正義か?
...(真を求めて 皆様とともに幸せになりたい)
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 TPPを、アメリカは、『やりたい』としている。
 それは、関税撤廃が達成したいからだ。
 関税撤廃が、アメリカに都合がよいのだ。
 関税撤廃をして、「裸で勝負しようよ」という事である。
 「関税が無くなったら、強いものが勝つ」。「弱いもの
はやっつけられる」。
 アメリカは言う「これ、どこも悪くないでしょ・・」と。
 アメリカが、メキシコとの間でやったこの事例の1つ、
『トウモロコシ』。
 メキシコの「トウモロコシ農家」は壊滅した。
 アメリカの完全勝利であった。
 弱い者いじめであった。
 これで、良いことをしたと言えるのであろうか?
 結局、アメリカの安いトウモロコシが市場を席巻する。
 その席巻することが「正義なのだ」と言うアメリカの考
え方は、果たして「本当の正義」なのだろうか?
 「正義なのだ」というのがアメリカの考え方である。
 アメリカは、正しい顔をして、正義の顔をして、「メキ
シコ市場が手に入ったと喜んでいる」。
 関税撤廃の正義を主張したのではなく、メキシコのトウ
モロコシ市場を手に入れる方法論として、「関税撤廃が正
義なのだという正義論」を出しただけなのだ。
 別に、その様にしてまでして市場を奪(うば)わなくて
も、十分に豊かな、「左うちわ」のアメリカトウモロコシ
農家が、さらに豊かになって、「良かった」と言っている。
 アメリカ大統領も、施政下のアメリカ国民がニコニコし
ているから、「自分の功績だと思っている」。
 『オメデトウ。アメリカ大統領』。
 しかし、「市場を奪われたメキシコの零細な、零細だか
ら故、アメリカの様にできないメキシコのトウモロコシ農
家の方々」は、収入の道が閉ざされた。
 アメリカ大統領には、その救済責任はない。
 我が国民が潤(うるお)って「ニコニコしていれば、そ
こで、思考停止である。
 収入の道が閉ざされたメキシコのトウモロコシ農家の農
民とその家族の方々は、路頭に迷い、さ迷った。
 可哀想に。
 やむなく、このメキシコ農家の農民と家族の方々は、違
法行為である「アメリカ・メキシコ国境」を越えた。
 大量の違法な越境行為が発生した。
 電気が通っている国境(くにざかい)を潜(くぐ)った。
 国境警備隊の目を逃れて。
 この様な事を、何らしないでも済んでいた方々が、子供
まで連れて、家族で、ここまで追い込んでいた。
 この様な事態が発生したこと、いったい正しいのか?
 正義なのか?
 命を落とす方たちが悪いのか?
 市場を奪って、生きる道を閉ざしておいて、ほくそ笑ん
でいる人たちが正義なのか?
 一体、この様な「グローバリゼーション・パラドクス」
は正義なのか?
 正しいのか?
 キリスト教の生まれる砂漠の地で、天候状態によって飢
餓に襲われる地で、「(キリスト教の)神の義があれば良
いのだ」という『理屈の免罪符』を持ったキリスト教徒が、
隣国の弱者を襲い、富を奪う。生きる糧を奪う。
 キリスト教の聖書に書いてある、キリスト教の神が叫ぶ
「殺せ、殺せ」「○○人は皆殺しにせよ」「△△人は男だ
けを殺せ」「生娘は生かしておけ」「奴隷にせよ、奴隷に
せよ」・・と。
 我が民族は『選民』とし、『我が民族さえ生き残ればよ
いのだ』の教えのキリスト教
 今の時代も、キリスト教は、この記述・考え方を変えて
いない。
 現代、グローバリゼーションが、金融において、世界中
を危機に追い込んだことを、既に、世界は学んでいるが、
『グローバリゼーション』が正しいとは言えないのだ。
 つまり、グローバリゼーションは・・、
 『全否定は出来ないが、全肯定も出来ないのだ』。
 アメリカは、『全肯定スタンスで、自分に都合がよいか
ら、ごり押ししている』・・が、間違っている。
 自分の利ばかりを追求するのは、『遠からず、破綻する
のだ』。
 キリスト教一神教で、唯一神のみを信じ、教義におい
ても、その唯一神から派生・発生する教義となっており、
そこには、自(おの)ずから、多様性さに疎(うと)い考
え方・教義となっている。
 しかし、世の中が多様性に満ち、多様性を無視しては、
事が成り立たない事は、今では自明となっている。
 この「グローバリゼーション・パラドクス」も、多くの
国々の政府・政治と市場経済のバランス、絶妙なバランス
の上に成立させる事が必須なのだ。
 民主主義の中にある資本主義は、唯一モデルで行なう事、
代表させる事は、どだい無理なのだ。
 そこには多様性さが必須なのだ。
 人々は、多様性さの中で生活し、生き、幸せを享受して
いるのだ。
 当然、民主主義の「皆」を意識しなければならないのだ。
 キリスト教の「我が民族だけ」では駄目なのだ。
 当然、『自分だけの選民意識』では駄目なのだ。
 そして、多くの国々には、『それぞれの』個性ある豊か
さが存在しているのだ。
 多様な豊かさの中で、人々は生をエンジョイし、多様さ
の中で生活しているのだ。
 それらを押し退(の)けて『グローバリゼーションを存
在させてはダメなのだ』。
 優先させてはダメなのだ。
 協調性が図れず、『イデオロギーでごり押しする行為は、
必ず、失敗する』と歴史は示している。
 この間も見たではないか。
 当然、民の生活が優先する。
 アメリカは、メキシコのトウモロコシの農家の方々を『
他所(よそ)の国の事だ』とするな。
 「メキシコで、我々は潤ったから、TPPでも」、なんて
考えるのでしたら反省しなさい。
 世界は、共通のルールによって成立するのが良いのだ、
正義なのだ・・は、TPPの場合は無理なのだ。
 それを見抜きなさい。
 それをごり押しするのは、悪であり、間違いであり、不
正義なのだ。
 多様性さの中に幸せを求め、人々が生をエンジョイする
姿を思い描け。
 自分のルールにだけに押し込めるには、多様性さがあり
過ぎている。
 人間は自由であり、また、各人も自由であり、その自由
の中で豊かさを求める姿を温かく包み込め。
 因(ちな)みに、アメリカは、国境警備予算を増額した
という。
 また、アメリカには『最後の救貧院』という話があって、
貧しい方々が現代医学の恩恵に浴せないという。
 今、アメリカでは、医療は商品として、効率化の対象と
なり、コストカットが優先され、治療の効率化の名のもと
に、スタッフの解雇や部署の効率化などが行われ、患者の
治療に非効率だと、医師と患者の交流が断たれ、治るべき
患者が見落とされ、アメリカ国民の医療からの落ちこぼれ
が酷(ひど)いという。
 社会的弱者が特に恵まれないという。
 日本の皆保険と雲泥の差という。
 これこそ、日本に倣(なら)ってグローバリゼーション
したらと言いたい。
 TPPでは、この日本の素晴らしい皆保険システムが破綻
してしまうということを心配する新聞記事も読んだ。
 話が少しとぶが、アメリカは、第二次大戦前、「東南ア
ジアの資源が欲しくて、侵略を実行していた」。
 アメリカは『侵略国』なのだが、TPPも、アメリカイデ
オロギーによる『経済侵略』となっている。
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   (詳しくは、以下のブログへ)
URL:http://blog.goo.ne.jp/hanakosan2009 /
http://www.youtube.com/watch?v=qlnkudtpet4
http://www.youtube.com/watch?v=nKNQXEqBZsQ
http://www.youtube.com/watch?v=EE_KtK311aA