アメリカとは…? 「湾岸戦争の場合」

題:アメリカとは…? [湾岸戦争の場合]
 (悲惨な戦争を無くせないのでしょうか?)
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 ソ連が崩壊し、
 社会主義が崩壊し、
 「市場経済」原理を導入し、社会主義体制を存続させようと
の動きのある中で、
 アメリカは「資本主義の勝利」だ。「新自由主義」だと湧い
た。唯一の超大国と増長した。
 そして、市場経済や民主主義を世界に普及させるのだと燃え
た。そして、「グローバリゼーション」だと。
 わが世の時流が正しいから、やって来たんだと独善的に言っ
た。
 しかし、次の例でも分かる通り、アメリカの民主主義と言っ
ても、そこには世論工作に腐心する「不誠実なアメリカ」があ
る。
 クウェート人の少女が、
 「イラク兵が病院で保育器の赤ん坊を投げ捨てるのを見たの」
との発言を、マスコミに大々的に報道させ、
 後で、この少女が、クウェート人の少女どころか、「駐米ク
ウェート大使の娘」のアメリカ人と判明した。
 第二次世界大戦の戦端が開かれる前に、日本を悪くしたいと、
宣伝工作のやりたい放題をしたアメリカが、
 イラク戦争前にも、同様な、「反イラクキャンペーンを繰り
広げ」、
 アメリカ国民の方々の公正な考え方を繰(く)るという悪行
をした。
 この様な社会に、
 公正な民主主義が、醸成される訳が無く、
 国民の方々を間違った判断に導いて行く社会だった。
 そして、
 アメリカは、国民世論が○○%になった。
 だから国民の支持が得られたのだとして、世界に対し、蛮行
を行使して行く国に成り下がった。
 安保理も繰るアメリカ。
 世界中に電話を駆け回り、世界中がファッショの様に熱にう
なされ、判断を誤って行く。
 世界を煽った貴方が悪の根源です。
 「フセインは中東のヒトラー」などの例のように、
 感情的なアジ標語まで繰り出し、声高に叫び煽る。
 開戦支持率が63%になったと、国民の多数意見だと。
 キリスト教の神が『戦争の免罪符を与えた』様に、
 作られた国民の多数意見を免罪符にして、
 戦争を始めるアメリカ。
 議会も煽られ、
 「大統領に権限を付与する」という議決をする。
 形だけの民主主義だ。
 そんな民主主義で、戦争が行なわれて行く。
 アメリカの青年の方達が亡くなる。
 また、戦争とまったく関係の無いイラクの方々が亡くなる。
 こんなのは民主主義ではない。
 ベトナム戦争の北爆をヒントに、空爆ばかりする。
 この湾岸戦争で、終戦までに、何と、9万回もの空爆をした。
 一般人には被害が及んで居ませんと、
 アメリカは、コンピューター技術を駆使したという「軍事技
術革命(MRA)」を見せる。
 その映像には、ピンポイントに軍事施設だけが攻撃できるの
だとの、鮮明な印象的な軍事施設の爆破された姿があった。
 一般人・民間人には犠牲が及ばないのだと強調された。
 しかし、見せられた報道陣さえも作られた、意識的に選別さ
れた人々だった。
 一部の大手マスコミに限定した。
 取材にも制限を加えた。
 取材方法も自由にさせなかった。
 徹底した報道管制の下に行なわれた、独裁政権がよくやるや
り方と同様だった。
 報道陣の多くが、トマホーク・ミサイルやスマート爆弾が目
標物に良く当たるシーンに釘づけにされ、目を丸くした。
 そして、「超近代兵器」の神通力に洗脳された。
 そして、世界の人々も、このアメリカが仕組んだシナリオど
おりのシーンを、テレビを通じて頭に焼き付けさせられた。
 世界の人々は、後で分かることだが、完全に本当の真実と違
うイメージになって行った。そうされた。
 しかし、イラクの人々は、この時、卑劣な攻撃に曝(さら)
され、喘(あえ)いでいた。
 真実は、トマホークやスマート爆弾などは、非常に高価なた
め、実際に投下された爆弾の僅か『7%』にしか過ぎなかった。
 93%というほとんどが、見せられたものと違うものだった。
 アメリカが恣意的に編成したマスコミ陣が見たものは、真実
とかけ離れたもの、真実とは違ったものだった。
 世界の人々も洗脳され、真実とかけ離れたものを事実と思う
状況だった。
 アメリカに繰られたマスコミと世界の人々だった。
 93%という数字が示す通り、アメリカが使用した爆弾は、そ
のほとんどのものが、命中率25%という代物だった。
 攻撃されるイラクの方々が悲惨だった。
 攻撃されるイラクの民間人には危害が及びませんという話は
『嘘』・『絵に描いた餅』だった。
 厳しい言い方をすれば、イラクの民間の方々の命を守るため
に、お金を掛けて居られませんという、「アメリカの本音」が
見えた。
 イラクの方々は、命中率の悪い爆弾を、それも8万8000トン
という膨大な爆弾を、頭から浴びせかけられていた。
 自分勝手な論理で攻め込んで、
 この様な非人道的な事をするアメリカ。
 イラクでは、15万人もの方々が亡くなった。
 また、イラクの方々の総人口1700万人の30%の500万人の
方々が家を破壊されたり、仕事を失ったりの戦争被害を受けた。
 実際は、この様に、非人道的で、猛爆撃だったのだ。
 作られた真実に繰られた世界のマスコミだったのだ。
 真実を知らないという世界だった。
 アメリカ主導の多国籍軍の損失は、239人だった。
 ブッシュ(父)大統領が行なった事だった。
 彼は、第二のベトナム戦争にはならなかった。泥沼化になら
なかったと自画自賛した。
 戦後、報道管制が無くなって、
 イラクの民間の方々が、こんなに大勢、亡くなっていた事を
世界は知った。
 そして、投入された米兵70万人のうち、3%の2万人もの方々
に悲惨な「湾岸戦争症候群」が発症した。
 心を病むアメリカの若者達が、可哀想な状況におかれる事と
なった。
 また、メディアの間には、アメリカに好きに繰られていた事
が分かって、「メディアは敗北した」との声に満ちた。
 『真実は伝えられなかったのだ』との敗北感が広がった。
 真実を伝えるという大切な行為ができない、
 卑劣なメディア操作の悪行為だった。(作られた偽真実)