アメリカとは・・・?

 題: アメリカとは・・・?
(悲惨な戦争を無くせないのでしょうか?)
.
 ベトナム戦争では、何と、120万人〜170万人もの多くのベト
ナムの方々が戦死した。
 これに対し、アメリカの戦死者は5万人だった。徴兵拒否者は
約21万人。不名誉除隊者は56万人だった。
 アメリカは、枯葉剤クラスター爆弾など民間人にも多数の
被害が出る兵器の使用を強行した。
 民間人に多大な被害が出る事を知って使用するという非人道
的行為をあえてした。
 これ等は被害が戦後の人体や自然環境にも及ぶ「ジェノサイ
ド」や「エコサイド」的兵器である。
 マクナマラは、戦後、自らを「全能」と錯覚し、「自身のイ
メージ」を相手に押し付けた結果、ベトナム人の「ナショナリ
ズム」を過小評価したため・・・と、反省を表明した。
 ベトナムの人々を鼓舞するナショナリズムがこんなに強いと
は思って居なかったと。
 マクナマラの「ベトナムの人々のナショナリズム」を正当に
評価すべきだったと反省するマクナマラの言葉は、ベトナム
族の「統一」を求める心情の正当性を認めて居なかったという
事で、アメリカの論理的破綻を認めた形となった。
 アメリカは、ベトナム戦争の発端の頃、フランスに多額の軍
事援助を与えており、東南アジアの天然資源が欲しいとの意識
を持っていた。
 そして、西側陣営に属する南ベトナム政府を「共産勢力」の
攻撃から「防衛」する事を戦争目的とし、戦争に介入していっ
た。
 1954年のジュネーブ協定で、2年後の統一選挙をやろう、実
施しようと認めたにも拘らず、ホー・チ・ミン北ベトナム
高責任者、主席)が、非常に高い確率で当選すると予測される
や、アメリカは調印を拒否し、南ベトナムに親米的なゴー・ジン・
ジェム政権を強引に擁立した。
 この自分さえよければ良いの独善的な増上慢行為は、戦後の
1995年に、マクナマラ回顧録が発表されるや、アメリカ国内
に批判の嵐が巻き起こった。
 この様な事を、何故、ベトナム戦争中に行なわなかったのか?
と。
 何故、今頃、言ううのか?と。
 また、悲惨な戦争の「泥沼化」を、何故、未然に防がなかった
のか?の声だった。
 公然と強盗的行為の「対外介入する」事を正当視する独善アメ
リカ。
 国内の声は、このオコガマシイ独善行為に向かっていた。
 TPPも合議の形をとっているが、アメリカが牛耳る独善が見え
る。
 北ベトナムの首都のハノイやハイフォンを、厚顔無恥に堂々と
悪びれず爆撃を強行し、カンボジアまで戦線を拡大したり、
 中国の南部を核攻撃しようとのアメリカ首脳の声も聞こえて来
たりして、人類存亡のリスクまで秤にかけ、人類を危うい状況に
追い込んで、勝手な振舞いのアメリカの態度だった。
 アメリカは、自分の信じる自由主義が何しろ一番なんだとし、
それ以外は何をおいても排斥すべきだとの、拘(こだわ)った
狭い視点で、実力排除の強引な行為のごりごりの状態だった。
 キリスト教の教義にも、考え方の違う者・異教徒は、殺して
しまえの「異教徒は殺せ」の教義がある。
 キリスト教が「(キリスト教の)神の義」を絶対視したように、
アメリカも「自由主義」を絶対視した。
 非人道的にも、アメリカは、第二次世界大戦に投下した爆弾の
3.5倍もの大量の爆弾を狭いベトナムの地に投下するという行為
までしでかした。
 ニクソンは、1985年に出した本で、「我々のベトナムでの愚行
は、多くのアメリカ人に、力の行使についての疑念を生じさせて
しまった」と吐露した。
 そして、宣戦布告も無しに戦争を始め、そして、戦争を拡大し
て行ったアメリカ。
 キリスト教の教義には、「戦争を行なう前には、相手に勧告
せよ」との教義があるが、アメリカをそれさえもせずだった。
 なし崩しに戦争をする、最悪のアメリカだった。
 そして、第二次世界大戦の場合、戦勝国アメリカは、敗戦国
を占領し、戦犯裁判を実施して、戦争責任を追求し、処罰し、
賠償の支払いを命じてるが、
 このベトナム戦争の場合は、敗戦国・アメリカは、その逆の事
を一切行なっていない。
 アメリカは、謝罪や賠償をどこ吹く風で、まったく無視をして
いる。
 自分たちの悪さ加減について、まったく認識してないという
無視状態にいる。
 アメリカという国は、この様な国だ。
 自分たちに都合が良い時には、一見、理屈の通った様な、自分
たちに都合の良い理屈を言って、相手を従わせ、
 自分達が都合が悪くなると、どこ吹く風と無視する。
 アメリカ国民も、「ベトナム戦争は正義の戦争だと答えた人は、
僅かに25%」との実態で、
 ほとんどのアメリカ国民が、ベトナム戦争は「不正義の戦争だ
」としている。
 アメリカは、この様な国民の意思を、誠実に、国際社会に表明
していない。
 そして、それに対応した行動もしていない。
.
 (参考)枯葉剤ベトナムで使用された枯葉剤のうち主要な
ものは、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)と2,4,5-トリ
クロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)の混合剤であり、ジベンゾ-
パラ-ダイオキシン類が含まれ、副産物として一般の2,4,5-T剤
よりさらに多い2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-1,4-ジオキシン
(TCDD)を生成する。このTCDDは非常に毒性が強く、動物
実験で催奇形性が確認されている。ベトナム戦争帰還兵の枯葉剤
暴露とその子供の二分脊椎症の増加についてはこのTCDDとの
関連が示唆された。なお、2,4,5-Tはアメリカ合衆国や日本では
散布使用が許可されていない。ダイオキシン類が作用する分子
生物学的標的は内分泌攪乱化学物質と同一のものであり、動物
実験で催奇性が確認されている。
 (参考)クラスター爆弾ベトナム戦争では、ケースに野球
ボール大の子爆弾を300個ほど内蔵し、その子爆弾ひとつの炸裂
で600個ほどの金属球を飛散させる『ボール爆弾』が使用された。
 この子爆弾は手榴弾や指向性の無い散弾地雷のように、炸裂
周辺の人員や通常の車両など、非装甲標的に被害を与えるもので、
加害面積は親弾の炸裂高度によって変化する。
 (参考)ジェノサイド(英: genocide)は、一つの人種・民族
・国家・宗教などの構成員に対する抹消行為をさす。
 (参考)エコサイド【ecocide】 《ecologyとgenocideとの
合成語》環境および生態系の破壊。
 (参考)ホー・チ・ミン(1890年5月19日 - 1969年9月2日)
は、ベトナムの革命家、政治家。植民地時代からベトナム戦争
まで、ベトナム革命を指導した。初代ベトナム民主共和国主席、
ベトナム労働党中央委員会主席。
 (参考)ゴ・ディン・ジエム(1901年1月3日 - 1963年11月
2日)は、ベトナムの政治家、ベトナム共和国南ベトナム)初
代大統領(在任1955年10月 - 1963年11月)。熱心なカトリッ
ク教徒。
 (参考)おこ‐がまし・い【痴がましい/烏滸がましい】 [形]
[文]をこがま・し[シク] 1 身の程をわきまえない。差し出
がましい。なまいきだ。 2 いかにもばかばかしい。ばかげてい
る。.
.
(追記)
 大量に人を殺す道具を持っていて、
 宣戦布告も無しに、
 次第にその戦争を拡大して行って、
 核兵器を使っちゃおうかの話をし、
 戦争が終わった後に、
 過ちだったと分かっても、
 謝りもせず、
 他人(ひと)には謝れ、賠償せよと言いたい放題をしたのに、
 自分の事となると「ホッカムリ」。
 駄々っ子ではあるまいし、
 自分の国の若者を、可哀想に、大勢、死に至らしめ、
 また、相手の国の人々も、戦争とまったく関係ない方々をも
死に至らす、
 責任者は、間違っていたと言ったって
 「死んでしまった方達は帰って来ない」、
 そして、この様な事を何度も繰り返している。
.
 私の町は人口10万だ、
 この町に住む人たちが、皆、死んで、
 隣のおじいさんも、きのう、挨拶したお母さんも、皆、死んで、
 どこの家も、誰も居ない、もぬけのから、
 こんな誰もいない町を20もあっちこっちにつくるほど、人々
を殺して、「学んだ、反省した」はないでしょう・・・。