真に民を憂える、強い意志のリーダー

題 : 真に民を憂える、強い意志のリーダー

 フランス・ギリシャの選挙を話題にする新聞。
 それを考えると。
 「欧州連合EU)などが求める緊縮財政に
 民はどの様な断を下すか?」が
 ポイントとなる。
 現状、
 民は財政拡大に支持を送る。
 それとは逆に、
 増税や歳出削減には背を向けている。
 緊縮財政は不支持なのだ。
 つまり、
 財政の健全化につながる路線を
 否定していると言える。
 この路線を否定し続ければ、
 ユーロ圏は崩壊すると知っている
 ・・・「が、しかし」なのだろう。
 それとも、民は、全く、何も知らないのだろうか? 
 民の多くが選択を否定している健全化路線と呼ばれる路線を
回避しても、民が大切にしたいと考えているだろうユーロ圏は、
崩壊しないという衆の知があるのだろうか? 
 専門家は、
 少なくとも1〜2年は大丈夫だが、
 それ以後、
 破壊的状態に陥(おちい)るとしている。
 専門家の目からは、
 「それが確実なのだ」の声である。
 その、近未来に
 確実に崩壊するとの専門家の声に対し、
 民の選択は逆にある。
 キリスト教発祥地の古代の民は、
 この様な時、
 飢餓に苦しんだ時、
 隣の国の富を神の正義として奪い取りに行った。
 または、流離(さすら)った。
 流浪の民となった。
 現在、
 日本も似たような状況に置かれている。
 しかし、今まで、
 政権与党も野党も
 共に
 民へ甘い施策を示し勝だった。
 この様な経済不安の時、
 過去に、
 危険な路線に入って行って、
 辛酸をなめた時があった。
 そして、
 より辛い歴史を刻んだ。
 今は、
 真に民を憂える 強い意志のリーダーが 望まれる時である。