経産省が農業産業化支援策をまとめた。日本とカナダのEPA。日本のEPA取組み状況

題 : 経産省が農業産業化支援策をまとめた。日本とカナダ
   のEPA。日本のEPA取組み状況。

☆《経済産業省が・・農業の産業化への・・支援策をまとめた
 ・・・》: 

 経済産業省がまとめた主な農業産業化支援策・
①〔農業の経営力強化〕・
 1−1:農業法人に出資するファンドの設立を支援。
 1−2:商工会議所など中小企業支援機関が農家を支援。
②〔消費者との結びつき強化〕・
 2−1:地元農産品をPRするプロデューサー育成。
 2−2:農家と小売業者を直接結びつける販路開拓。
③〔製造業の技術革新のノウハウを注入〕・
 3−1:作物の技術開発やITの活用で生産性向上。
④〔収益基盤の強化〕・
 4−1:合同会社(LLC)の活用で農地集約。
 4−2:肥料や機械などの資材コストを低減。
⑤〔農産物の輸出を促進〕・
 5−1:日本貿易振興機構が海外情報を提供、相談窓口設置。
 5−2:貿易保険の活用で海外展開のリスクを軽減。
                 (日経2011・2・23)

☆《日本とカナダ・・EPA(経済連携協定)の締結に向けた交渉
に入った・・そうです。
 無理してTPP(環太平洋経済連携協定)を結ぶ必要はないの
です。
・・「農産品の関税率はゼロ」という無理を言われて、農業を
完全に丸裸にされ、日本農業が大打撃を受けてまでして、TPP
を結ぶ必要はないのです。
・・いざという時、
  本当に食料が必要な時、
  外国は、自国の食料を割いてまでして、
  日本へ食料を与えてくれるのか?
・・日本国民が食料が無く困った時があったが、どんな状況で
 あっても、いつでも与えて戴けるのか。
・・それでなくても、異常状態の日本の食料自給率です。
・・これ以上低い率にするのか。
・・この日本とカナダのEPAの話も、
  両国で前段階の研究の話の段階を経て来ている、
  このきめ細かさが大切なのです。
  これがTPPにあるか? 
  急に湧いたような話で決着を急いでいるような状態、これ
 ではダメです・・・》: 

 (記事):
  日本、カナダ両政府は経済連携協定EPA)の締結に向けた
 交渉に入る方向となった。
  月内にも発表する。
  5月の主要8カ国(G8)首脳会議に合わせて日加首脳会談を開
 き、交渉入りで合意したい考えだ。
  日本はエネルギーや鉱物資源の安定調達を期待するが、農畜
 産品の扱いをめぐっては協議が難航する可能性がある。
  両政府は交渉入りに先立ち、近く実務者による自由貿易の共
 同研究を始める。
  日加の2010年の輸出入総額は約1兆8千億円で、カナダにと
 って5番目、日本にとっては18番目の貿易相手国となる。
  日本は自動車や関連部品の輸出促進につなげると同時に、資
 源国であるカナダとの関係強化で石炭や銅、木材などの調達を
 強化したい考え。
  ただ、カナダからの輸入品目のうち4割強は豚肉や小麦、菜種
 などの農畜産品が占めるため、どこまで関税撤廃の例外品目に
 するかが焦点になる。
  7日に再開したオーストラリアとのEPA交渉でも、カナダと同
 様に小麦など農畜産品の取り扱いが課題になっている。
  今年半ばの決着を目指している豪州との交渉が合意に達すれ
 ば、カナダとの交渉にも弾みがつきそう。
  日本とカナダは2007年にまとめた経済協力に関する共同研究
 報告書でもEPAの可能性を検討。
  その時点では「日本の農林水産分野に対する影響を鑑み今回
 は合意できない」と見送った経緯がある。
  その後、国際社会で自由貿易体制の枠組みづくりが進む中、
 早期の交渉入りが必要との判断に転じた。
                  (日経2011・2・23) 

☆《日本のEPA(経済連携協定)の取り組み状況・・・》: 
 日本のEPAの取り組み状況::
☆〔発行済み〕:シンガポール
        メキシコ、
        マレーシア、
        チリ、
        タイ、
        インドネシア
        ブルネイ
        ASEAN
        フィリピン、
        スイス、
        ベトナム。 
☆〔署名済み〕:インド。 
☆〔合意済〕 :ペルー。 
☆〔交渉中〕 :湾岸協力会議GCC)、
        オーストラリア、
        韓国(2004年11月より中断)。 
☆〔共同研究〕:日中韓
        モンゴル。 (日経2011・2・23)